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株式会社ゴールドウイン 代表取締役社長 西田明男 氏
大事なことは「顧客に評価されること」

update: 2013/01/07

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ゴールドウインは社名ブランドの「ゴールドウイン」をはじめ、アウトドアの主力ブランド「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリーハンセン」、アスレチックの「チャンピオン」「スピード」など多ブランド展開を採る。「コア&モア」というコンセプトで、ブランドのルーツである「コア」=核を定め、その範囲を逸脱しない範囲で「モア」=汎用性を広げるという発想である。これを守っている限り、ブランドの軸はぶれない。「エレッセ」はテニス、「スピード」はスイム、「チャンピオン」はバスケットボールといったように、それぞれのブランドはルーツを持っている。

「『ヘリーハンセン』のように、ヨットがルーツだが、世界でアウトドアブランドとして認知され始めていることもあり、日本でもアウトドアラインを始めた特別なケースもあります。これはうまく行きました」

小売店との共存共栄を図る

エンドユーザーにブランドを訴えるには、小売店との連携が不可欠だと語る。小売店とタッグを組み、共存共栄を図るのが基本路線だ。

「われわれはメーカーですので、小売業をやるつもりはありませんし、純然たるSPAでもない。自主管理売り場も一所懸命やっていますが、これは卸が伸びているからです。卸があってこその自主管理売り場であり、直営店だと考えています」

「最終的にお客様にどう評価されるか、です。小売店にしてもメーカーにしても、エンドユーザーに支持されなければ意味がない。値引きだけが魅力ではないと思いますし、目に見えない魅力――そのお店で買ってもらえるということを小売店とともにいかに実現するかが重要です」

略歴 西田明男(にしだ・あきお)氏 1953年生まれ。77年10月、ゴールドウインに入社。89年6月、取締役(経営企画室長)。92年6月、常務取締役社長室長。97年4月、専務取締役事業部門長。2000年6月、代表取締役社長に就任。