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ミズノ、常務執行役員 七條毅氏
(グローバルフットウエアプロダクト本部、グローバルアパレルプロダクト本部、グローバル・ブランド開発 担当)
「アパレルとフットウエアは重要な成長エンジン」

update: 2016/07/19

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七條毅常務執行役員

七條毅常務執行役員

ミズノの連結売上高のおよそ60%を占めるアパレルおよびフットウエア(シューズ)ビジネス。2015年度はともに1ケタ成長し、同社の成長エンジンの役割を担った。3年後の売上計画においても、1,430億円と引き続き主力商材に位置付けている。今期の強化点は何か? 陣頭指揮を執る七條毅 常務執行役員に話を聞いた。

2015年度のアパレル&フットウエアは104%強の推移

昨今の世界のスポーツ市場は為替や通貨不安の影響もあり、各地域や種目別で好不調の波が大きいまだら模様にある。北米のパフォーマンスランニングの一服感、レアル危機による南米市場の不振が共通した傾向で、ミズノもその影響を受けた。しかし、2015年度のアパレル&フットウエアは104%強の推移で、難しい市況下で健闘した。

「昨年度のアパレルは102%、フットウエアは106%、トータルでは104%強の推移でした。米州は、北米のパフォーマンスランニングの一服感、レアル危機による南米市場の不振が影響して苦戦しましたが、日本や欧州、アジアが健闘しました。2016年度の第1四半期も、アパレルは計画通りに推移しました」

日本では、マルチトレーニングウエアのウイメンズ商材が順調に推移している。種目ではサッカーと陸上ウエアが苦戦傾向だというが、野球のアパレルも含め、順調な推移だ。マーケティング面では、メンズ色が強い「ミズノ」ブランドの新しい一面をアピールするため、モデルの菜々緒を起用するなど工夫を凝らした。

「菜々緒さんの起用でやりたかったことは、男性のイメージが強かった『ミズノ』ブランドのイメージを払拭して、女性の方にもファンになってもらうことです。ランニングやマルチトレーニングといった軽運動系のシーンを中心に、少しずつ支持が広がっているようです」

今期の第1四半期も大きな流れは変わっていないようだ。北米は特に大手小売店の「スポーツオーソリティ」の経営破綻も間接的に影響を及ぼした。特にフットウエアで市場在庫が増え、安売りが増えた傾向があるという。