PUMA 2023年12月期 連結決算──微増収、減益に
update: 2024/03/01
PUMA(プーマ)社の2023年12月期(2023年度)連結決算は、主力の「Footwear」(フットウエア)、「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が健闘し、微増収となった。販管費の増加や為替の影響もあり、減益に至った。
シューズがけん引役に
連結の売上収益は、86億100万ユーロ(約1兆3,331億5,500万円、1ユーロ=155円で換算)、1.6%増。売上総利益率(粗利率)は46.3%(0.2ポイント増)と微増した。値上げやチャネルミックスなどの効果があった。為替の影響で売り上げを押し下げたこともあり、営業利益(EBIT=利払前税引前利益)は6億2,100万ユーロ(約962億5,500万円、同)、3.0%減の減益となった。
同様に税引前利益(EBT)も4億7,800万ユーロ(約740億9,000万円、同)、13.2%減と2ケタの減益に至った。当期純利益も3億400万ユーロ(約471億2,000万円、同)、13.9%減で2ケタの減益となった(表1を参照)。
地域別の売上収益は、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が34億1,800万ユーロ(約5,297億9,000万円、同)、9.8%増と健闘した。「Americas」(米州)は33億8,900万ユーロ(約5,252億9,500万円、同)、8.0%減と苦戦した。
商品別の売上収益では、主力の「Footwear」(フットウエア)が45億8,300万ユーロ(約7,103億6,500万円、同)、6.1%増とけん引役になった。「Apparel」(アパレル)が27億6,300万ユーロ(約4,282億6,500万円、同)、4.6%減と苦戦した(表2を参照)。
収益性は低下したが、財務状況は引き続き安定している。通期の業績見通しは、連結売上収益が1ケタ台半ばの増収。営業利益は6億2,000万-7億ユーロ(約1,023億円、同)を計画している。