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Foot Locker,Inc. 2022年1月期 第1四半期
既存店舗が復調、増収・黒字を回復

update: 2021/06/17

Foot Locker,Inc. 2022年1月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

Foot Locker,Inc. 2022年1月期 第1四半期
財務数値一覧(表1)

米国のスポーツ系小売店、Foot Locker,Inc.(フットロッカー社)の2022年1月期(2021年度)の第1四半期(2-4月)は、コロナ禍の悪影響から既存店舗が復調し、増収・黒字を回復するに至った。既存店売上が80.3%増と大幅に増加した。

在庫の消化が順調に進む

連結の売上収益は、21億5,300万米ドル(約2,346億7,700万円、1米ドル=109円で換算)、83.1%増と大幅な伸びとなった。既存店の売り上げが80.3%増と大幅に増加した。実店舗とECの双方が堅調だった。売り上げの回復で粗利が増加したほか、販管費のコントロールも奏功し、黒字を回復するに至った(別表を参照)。

売上総利益率(粗利率)は、34.8%(11.8ポイント増)と大幅に改善した。営業利益は2億8,200万米ドル(約307億3,800万円、同)。税引前利益は2億8,400万米ドル(約309億5,600万円、同)。四半期利益は2億200万米ドル(約220億1,800万円、同)。

期末の店舗数は、2,952店(出12、退58)。主力の「Foot Locker U.S.」(米国フットロッカー)は839店(出2、退11)、「Foot Locker Europe」(欧州フットロッカー)は613店(出1、退12)。

財務面は改善の傾向が見られる。棚卸資産(在庫)が減り、現金及び現金同等物が増加した。有利子負債も減少したほか、自己資本比率が増加した。通期の業績見通しについては、コロナ禍の不確実性を鑑み、詳細な内容は公表していない。