TOP > 財務分析レポート > アルペン、2019年6月期 連結決算 微増...

アルペン、2019年6月期 連結決算
微増収、競合の激化が影響し減益に

update: 2019/08/09

アルペン、2019年6月期 財務数値一覧(表1)

アルペン、2019年6月期
財務数値一覧(表1)

アルペンの2019年6月期連結決算は、「一般スポーツ用品」は前年を上回ったが、「ウィンタースポーツ用品」や「ゴルフ用品」などが苦戦したこともあり、微増収となった。利益面では、ECなど競合激化の影響で売上高総利益率(粗利率)が悪化し、減益に至った。

粗利率が低下

連結売上高は、2,282億6,700万円(0.3%増)。粗利率は39.4%(1.1ポイント減)と悪化した。販管費率は38.7%(0.5ポイント減)と削減が進んだが、粗利率の低下が上回り、営業利益は15億1,800万円(50.4%減)と減益に至った。

経常利益は28億8,800万円(34.0%減)。当期純損益は、減損損失や事業構造改善費用──希望退職の募集に伴う費用(21億3,900万円)など特別損失45億9,000万円を計上した影響で、当期損失9億3,500万円(前期は19億7,900万円の利益)となった(別表を参照)。

商品別では、「一般スポーツ用品」が既存店ベースで前年比を上回った。カジュアル志向のスポーツアパレル、キャンプ用品などが健闘した。「ウィンタースポーツ用品」は暖冬の影響で需要が減少し、苦戦した。「ゴルフ用品」は前年の人気クラブ販売の反動が影響し、苦戦。ゴルフウエアも気候変動の影響が大きく、伸び悩んだ。

期末の店舗数は、405店(出13、退26)。「アルペン」が51店(出6、退14)、「スポーツデポ」が147店(出2、退4)、「ゴルフ5」が196店(出4、退5)、「ミフト」が11店(出1、退3)。

通期の業績は、連結売上高が2,399億9,000万円(5.1%増)、営業利益50億4,400万円(232.3%増)、経常利益62億1,800万円(115.3%増)、当期純利益25億1,500万円で、増収増益を目指している。