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ゼビオホールディングス、2019年3月期 連結決算
天候不順も影響し、減収減益に

update: 2019/06/18

ゼビオホールディングス、2019年3月期 財務数値一覧(表1)

ゼビオホールディングス、2019年3月期
財務数値一覧(表1)

ゼビオホールディングスの2019年3月期は、天候不順が影響したほか、主力商材が伸び悩んだことで、減収減益に至った。店舗数および売り場面積は拡大したが、増収を達成することはできなかった。スポーツアパレル、アウトドアが健闘を見せた。

スポーツアパレル、アウトドアが健闘

連結売上高は、2,316億2,900万円(1.3%減)の減収。売上高総利益率(粗利率)が37.9%(1.6ポイント減)と減少したほか、販管費率が35.5%(0.6ポイント増)と増加した影響で、営業利益が57億6,600万円(47.2%減)と減益に至った。それに伴い、経常利益も67億2,500万円(41.0%減)と減益となった。当期純利益も18億8,400万円(55.6%減)と減益だった(表1を参照)。

ゼビオホールディングス、2019年3月期 部門別売上高(表2)

ゼビオホールディングス、2019年3月期
部門別売上高(表2)

部門別売上高では、主力の「一般競技スポーツ」が815億7,900万円(3.4%減)と伸び悩んだ。「ゴルフ」も611億4,200万円(2.1%減)と低調な推移だった。堅調だったのは「スポーツアパレル」で、318億8,500万円(3.0%減)。「アウトドア」関連が345億6,400万円(4.8%増)と健闘した(表2を参照)。

期末の店舗数は、867店(出66、退25、アカウント追加54)。主力業態の「スーパースポーツゼビオ」は165店(出3)と微増した。「ヴィクトリアゴルフ」は199店で横ばい。「ゴルフパートナー」が208店(出21、退9)と増加している。アウトドア業態の「エルブレス」は67店(出20、退1)と大幅な増加で、好調な業績に貢献した。

前売りは苦戦したが、財務状態は引き続き安定している。粗利率が低下した影響で、交差比率がやや減少した。資本回転率は前年並み。D/Eレシオは非常に低い値だ。当面の懸念材料は見当たらない。

通期の業績見通しは、連結売上高が2,459億6,900万円(6.2%増)、営業利益が96億4,700万円(67.3%増)、経常利益が99億4,500万円(47.9%増)。増収増益を目指す計画だ。