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ナイキ社、2018年5月期 第2四半期 連結決算
増収するも、主力の北米が苦戦し減益に

update: 2018/01/09

ナイキ、2018年5月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ナイキ、2018年5月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ナイキ社(NIKE,Inc.)の2018年5月期の第2四半期(6-11月)連結決算は、増収を達成したものの、主力の北米地域が苦戦した影響で、減益に至った。アジア圏の収益が好調に推移した。品目別では、主力のフットウエア(スポーツシューズ)がけん引役になった。

アジア地域がけん引役に

連結売上高は、176億2,400万米ドル(約1兆9,738億8,800万円、1ドル=112円で換算)、2.2%増。売上高総利益率(粗利率)は、43.3%(1.6ポイント減)と低下した。為替変動が影響したようだ。販管費率の増加もあり、営業利益は、20億1,600万米ドル(約2,257億9,200万円、同)、13.7%減と2ケタの減益となった。

税引前利益は、19億5,100万米ドル(約2,185億1,200万円、同)、18.5%減と2ケタの減益だった。四半期利益は、17億1,700万米ドル(約1,923億400万円、同)、17.9%減だった。

ナイキ、2018年5月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

ナイキ、2018年5月期
第2四半期 部門別売上高(表2)

地域別では、主力の「North America」(北米)が売上高74億900万米ドル(約8,298億800万円、同)、3.5%減と苦戦。EBIT(税引前利益)も17億8,500万米ドル(約1,999億2,000万円、同)、6.8%減で、減収・減益の結果だった。

今期(2018年5月期)から、地域別売上高の“セグメント”が一部、変更されている。欧州は中東・アフリカと、日本はアジア・太平洋およびラテンアメリカと一括りにされ、算出されている。前年度とは異なる収益数値であることに留意されたい。

北米に次ぐ売上規模の「Europe,Middle East & Africa」(欧州、中東・アフリカ)は、売上高44億7,700万米ドル(約5,014億2,400万円、同)、10.4%増と2ケタの増収だった。EBITは7億8,800万米ドル(約882億5,600万円、同)、6.8%減と減益だった。成長著しい「Greater China」(中華圏)は、売上高23億3,000万米ドル(約2,609億6,000万円、同)、12.3%増と2ケタの増収。EBITも7億7,200万米ドル(約864億6,400万円、同)、3.5%増で、増収・増益だった。

日本を含む「Asia Pacific & Latin America」(アジア・太平洋およびラテンアメリカ)は、売上高24億6,200万米ドル(約2,757億4,400万円、同)、5.3%増。EBITは5億5,100万米ドル(約617億1,200万円、同)、16.0%増の2ケタ増だった。

「Converse」(コンバース)ブランドは、売上高8億9,100万米ドル(約997億9,200万円、同)、10.0%減、EBITが1億3,700万米ドル(約153億4,400万円、同)、40.7%減で、減収・減益と苦戦した。