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アシックス,ダンロップスポーツ,adidas Group,PUMA,UNDER ARMOUR,inc
スポーツ主要5社 2015年12月期(下)
各社、生き残りをかけ、独自路線を強化する傾向に

update: 2016/03/09

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スポーツ主要5社、 2015年12月期 主要企業売上高一覧

スポーツ主要5社、
2015年12月期 主要企業売上高一覧

国内外の主要スポーツ5社の2015年12月期の連結決算。国内ではアシックス、ダンロップスポーツの2社、海外ではadidas Group(アディダス グループ)、PUMA(プーマ)、UNDER ARMOUR,inc(アンダーアーマー)の3社が対象で、決算の結果は、第2四半期決算と似たような傾向になり、5社ともに増収基調だったが、コストや為替の影響などにより利益面では格差が表れた。

中計を策定、新しい成長戦略を描くダンロップスポーツ

ダンロップスポーツは、増収を達成したものの、円安など為替の影響など外的要因によるコスト増の影響が大きく、減益に至った。昨秋にデビューした新作ゴルフクラブ「ゼクシオ ナイン」は堅調に推移している。

ダンロッスポーツは新たに中期経営計画を策定した。2020年度を最終年度とする5カ年計画で、最終年度には連結売上高1,000億円を計画する。営業利益は60億円、ROEは5%以上を目標数値に掲げている。

同社はさらに、今期=新年度(2016年12月期)から、国際会計基準、IFRSへの移行を計画している。期末の業績見通しの誤差は軽微だが、今後、同社がグローバル展開を強化するに当たり、会計面でもグローバル化を図る必要性があると判断したようだ。

コスト増の影響で、当期利益は損失を計上したが、収益改善策として、主力ブランドである「ゼクシオ」「スリクソン」のグローバル展開の強化を軸に、収益性の改善を掲げている。国内シェアはトップクラスにあるため、後は収益性を改善することが当面の課題だと考えられる。