ゴールドウイン「エレッセ」 2012年秋冬
テニスシーン主体に強化
update: 2012/03/08
ゴールドウインのアスレチックブランド「エレッセ」は2012年秋冬で引き続き柱のテニスウエアを強化する。2011年秋冬の商況は暖冬の影響もあり対前年比97%(~1月末)とやや下回っているが、2月は好調に推移した。一方、スイムウエアは対前年比115%、フットウエアは同133%と2ケタ増で好調を維持している。
同社によると、テニス人口は現在550万人とのこと。うちテニスウエア市場は200億円強と予測されるという。1992年のピーク時には1300万人のプレー人口だったそうだが、今ではおおよそ3分の1にまで縮小してしまった。近年は主力だった年配層のプレーヤーが漸減し――メンズのゴルフウエアのように普段着使いされる“マルチパーパス”需要が減少した一面も考えられる――市場自体に元気が失われていた。しかし錦織圭選手などの活躍もあり、再びテニスに注目が集まるようになったせいか、直近の店頭状況は悪くないようだ。
「エレッセ」は12年秋冬の販売計画を対前年比100%で想定している。「フィラ」などテニスブランドが主戦場の1つである百貨店のスポーツ売り場から撤退している背景を考慮したという。今年も「東レ パンパシフィックオープンテニス」をサポート、テニスプレーヤー層へ向けたブランド露出を続ける。機能性に裏打ちされたシャープなデザイン性が特長で、プレー志向者層を主なターゲットに据えている。
好調なスイムウエア
テニスはまだ難しい状況だが、スイムウエア(水着)は好調である。同社が展開する競泳水着ブランド「スピード」との住み分けも考え、「エレッセ」スイムはフィットネススイムに特化している。中でも「美セパ」というきれいなシルエットを考慮したモデルがけん引役になった。スイムウエア全体の40%を占める主力商品になっていて、年明け後も好調を維持している。12年秋冬はお腹がすっきりしたシルエットになる新モデル「美ッパラ」を提案する。
フットウエアは主力のモデル――ウインター対前年比148%、ウォーキング同112%、テニス同150%――がそれぞれ健闘した。ウインター(売上比率45%)とウォーキング(同40%)で全体の95%を占める。この2つのラインは競技系ではなく、普段履きの機能性シューズのカテゴリーに属する。スポーツチャネルでも販売するが、特に11年秋冬は靴専門店や通販、百貨店の売り上げが伸びた。機能性とデザイン性のバランスが支持を集めたようだ。
フィットネスブランドの「ダンスキン」は対前年比120%と引き続き好調を維持している。今春デビューした新ライン「ダンスキン ブラック」の前評判が高く、12年シーズンの伸び代が興味深い。ランニングラインのアパレルは、「2010年に伸びて2011年は踊り場だった」と分析する。東日本では一服感が見られるが、西日本ではこれから伸びると期待を掛けている。















