東レ、機能素材展 2019-20年秋冬展
発色性に優れる“ナイロン”素材を提案
update: 2018/06/08
東レは2019-20年秋冬シーズン向けの機能素材展において、発色性に優れるナイロン素材を新たに提案した。「深発色™ナイロン」と称する新素材で、ナイロンのポリマーを改質すると共に、色落ちしにくい繊維構造により、“鮮やかな色目”と実用性に適う“堅牢度”を両立している。
カジュアルシーンへの採用も視野に
「深発色™ナイロン」は、従来採用されていたシーン──スキーウエアなどのスポーツカテゴリーにおいて、新しいニーズの開拓の一助になると期待されている。具体的には、より生地の色目の発色性が増したことが挙げられる。スポーツシーンのほか、カジュアルシーンへの採用も視野に入れている。
そのほか、ストレッチ性を伴う機能素材群の「プライムフレックス®」も継続した強化素材だ。今回は新たに、短繊維との混紡によるストレッチ素材を提案した。従来は、ナイロンやポリエステルなど合繊、長繊維の生地が主体だった。カジュアルシーンにおいて、天然繊維の需要が高まっている傾向を意識した提案である。
また、撥水透湿素材の「エントラント®」の“高通気”タイプ素材を提案した。衣服内の吸湿性を高めた「モイストプラス®」も強化素材の1つだ。