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ミズノのスイムビジネス
トップスイマーへ向けて新モデルを投入

update: 2019/12/06

ミズノスイム、来シーズンの新モデル 「GX・SONIC V」

ミズノスイム、来シーズンの新モデル
「GX・SONIC V」

ミズノがトップスイマー向けのハイエンドモデル「GX・SONIC Ⅴ」(ジーエックス ソニック ファイブ)を来年1月25日から販売する。現在の「GX」シリーズの5代目に当たり、“撥水性”を高めた新モデルだ。来年の東京五輪を意識した競泳のトップ水着である。

米国市場での販売も本格スタート

同社の2019年シーズンのスイムビジネスは、堅調な推移だ。現行のトップモデル「GX・SONIC Ⅳ(フォー)」は販売着数が約2万2,000枚と順調に進んだ。売り上げのおよそ半分を占めるスポーツクラブやスイミングスクールにおけるフィットネススイムなど販売も、底堅いようだ。

「GX・SONIC V」の女性モデル

「GX・SONIC V」の女性モデル

新モデル「GX・SONIC V」では、水着の生地の“撥水性”を高めた点が特長。機能素材メーカー、東レとの共同開発で、水着生地の内部まで撥水剤を浸透させる新しい技術を応用した。この新素材により撥水性能が向上。従来品に比べ「V」は水中における重量が約20%軽量化された(男子モデルによる比較)。

国内の競泳スイマーの中ではNO.1のシェアを持つという同社。前作の「Ⅲ」に続き、「Ⅳ」も安定した支持を集めている。新モデルの「V」についても、「良い感触を得ている」(コンペティションスポーツ事業部 第2事業企画販促部、藤田真之介 スイム・体操・武道課長)という。

「GX・SONIC V」の男性モデル

「GX・SONIC V」の男性モデル


「Ⅳ」モデルから、米国市場での販売もスタートしている。競泳スイマーを中心にハイエンドモデルの拡販を進めている。「GX・SONIC Ⅴ」の発売から1年間の販売目標は3万2,000着。この中には、米国販売分(約1万着)も含まれている。

来シーズンは、トップモデルを軸に拡販へ力を入れる。中級者へ向けては、トップモデルのブランドイメージを活かし、「セカンドモデルのファン開拓へつなげていく必要がある」(藤田課長)と考えている。