アシックス、新「中期経営計画2026」を上方修正(11月開催のインベストメントデイの公表資料による)
update: 2024/12/25
アシックスが新「中期経営計画2026」を上方修正し、さらなる高収益体質化を進めている。今期の業績が順調に推移しており、通期の営業利益が1,000億円になる見通しで、2026年の目標だった「800億円以上」を2年前倒しで達成する見込みとなった。中計の目標数値も上方修正し、さらなる成長を目指す。
営業利益1,300億円以上、ROA15%前後を目指す
新しい「中期経営計画2026」では、営業利益1,300億円以上、営業利益率17%前後と上方修正した。ROA(総資本経常利益率)も15%前後と高い水準を目指す。業績に貢献しているのは、「スポーツスタイル」と「オニツカタイガー」だ。数年来の取り組みが奏功し、本格的な成長基調に乗りつつある。
「スポーツスタイル」は主力の「パフォーマンスランニング」で確立したブランド価値をベースに欧州や北米、中華圏を中心に成長が加速している。「オニツカタイガー」はインバウンド需要が伸びている日本のほか、中華圏などアジアを中心に成長が継続している。
そのほか、売上総利益率(粗利率)の改善も収益アップに貢献した。在庫管理を厳格化し、値引き販売を抑制して適正価格での販売を強化した成果が表われている。また、DTC(Direct to Consumer)ビジネスの成長も後押ししたようだ。