『店頭レポート』
Osaka Station West 「ALBi」
update: 2011/09/12
今年6月16日、JR大阪駅にアウトドアブランドを中心にした商業施設「ALBi」(アルビ)が開業した。アウトドアブランドを軸にしていた商業施設「ギャレ大阪」が一度閉店し、全面リニューアルした。多くのテナントは「ギャレ」から継続して出店している。20-30代の若い客層を中心に来館するケースが多い。
旧施設「ギャレ大阪」のコンセプトは「アウトドアとファッション」だった。「ALBi」では「アウトドアとデイリーニーズ」と編集軸をやや修正した。構成テナント全14のうち、アウトドアブランドが8店と過半数を占める。残りのテナントは、スポーツウエアが1店、雑貨類が3店、デイリーニーズが2店の構成だ。「ギャレ」は80余のテナント擁する規模だったが、「ALBi」は14テナントとコンパクトにまとまっている。
主力のアウトドアは、アンカーテナントで施設内最大規模の「モンベル」をはじめ、「フェールラーベン」「モーション」「コロンビアスポーツウェア」「ザ・ノース・フェイス プラス」「エーグル」「フォックスファイヤー」「A&F(エイアンドエフ)カントリーヘッジ」。大半が「ギャレ」からの継続組である。スポーツウエアは「カンタベリーミツハシ」、雑貨はシューズの「マリア マリア」、靴下の「コポ」、バッグ類の「アートバーグ ドゥ」。デイリーニーズの区画には、食品スーパーの「成城石井」、コーヒーショップの「ミキヤ コーヒー」がそれぞれ出店している。
初年度(11年6月-12年3月末)の売上目標は16億円。年間では19億円を計画する。オープン月の6月、7月のセールまでは計画数値を上回る推移だったが、8月はやや落ち込んだ。8月は屋久島や富士山登山など、エントリー層の購入も目立った。客単価は以前よりも増えているという。
レディスファッションも展開していた「ギャレ」と比較すると、土日の週末の売り上げがいい。ピークが夕方に来る点は変わらない。ターミナル駅であるJR大阪駅に隣接する立地環境が影響しているとみられる。家族連れの利用が多く、男女比はほぼ半々とバランスがいい。