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ゴールドウイン「エレッセ」、ウインザーとの協業ショップ
「ellesse tennis club with windsor racket shop」
女性客中心に支持集める

update: 2015/06/16

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既存店舗と異なる売れ筋

陳列を3段にして余裕を持たせた ラケットコーナー

陳列を3段にして余裕を持たせた
ラケットコーナー

店舗面積は44坪。向かって左側半分がウインザー、右側をエレッセが主になって構成する。店長はエレッセ部隊のスタッフが務め、副店長はウインザー商事のスタッフが担っている。テニスラケットなどのギア類と、「エレッセ」のアパレルを売るノウハウが異なるため、2社の間で協力して販売に携わっている。ガット張りのサービスも良く稼働しているという。

「エレッセ」ブランドでは小物の売上比率が高く、バッグやソックス、アームカバーなどが40代女性を中心に売れ筋になっている。来店客の90%が“一見”=初来店で、「買上げ率が55%を超えている」(平峰健介 店長)というから、なかなかの高効率だ。リピーター比率は10-15%。新規客が圧倒的に多い。

ウインザーの担当コーナーでは、既存店と異なり、壁面に並べているラケットは3段にしている。従来は5段にして品揃えの豊富さをアピールしているが、この点も新しい試みだ。興味深いのは、ラケットの売れ筋。例えば「バボラ」のウインブルドンモデルやフレンチオープンモデルなど、限定品の人気が高いという。「ガットにブランドのマークを入れる人が多い」(嶋邨浩一 副店長)のも特徴だ。競技志向一辺倒ではないプレーヤーも来店しているとみられる。一方、10代の学生層では廉価品のニーズが高い。客層により、求められる商材が異なる点も興味深い傾向だ。

まだスタートしたばかりの新業態だが、多店舗展開できるよう運営を軌道に乗せることを最優先事項に据えている。