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『店頭レポート』
「ザ・ノース・フェイス」原宿地区

update: 2011/07/11

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初のウイメンズオンリーショップ

ザ・ノース・フェイス マーチ(1階)。初の女性限定ショップ

ザ・ノース・フェイス マーチ(1階)。初の女性限定ショップ

ザ・ノース・フェイス マーチ(1階)。初の女性限定ショップ

「スタンダード」の1軒隔てた隣に出店しているのが、「THE NORTH FACE 3(march)」(マーチ)。今年3月3日に新規オープンしたばかりで、同ブランド初の女性商材に限定した店舗である。前出のレギュラー店、原宿店がメンズ主体で、それとバランスを取るように女性に特化した。

30代後半の女性が多く、その80%はアウトドア経験者。売れ筋はカタログのそれと一致する。つまり、はやりでアウトドアを始めた山ガール層ではない、ということだ。仕事帰りに立ち寄るケースが多い。

店舗は2層構造。1階がスタンダードな品揃えで、2階はトレッキングやトレイルランニングを集約する。1階は20代、2階は60代の来客が多いという。通常の店舗より年齢層は高めのようだ。

唯一のインショップは表参道ヒルズ店

ザ・ノース・フェイス表参道ヒルズ店。釣り関連商材も置く

ザ・ノース・フェイス表参道ヒルズ店。釣り関連商材も置く

ザ・ノース・フェイス表参道ヒルズ店。釣り関連商材も置く

4つめの店舗は、表参道ヒルズの地下3階にあるショップインショップ「THE NORTH FACE 表参道ヒルズ店」。開店から5年目に突入した。切り口はトラベル、タウン。全体に落ち着いた黒の色調でまとめられているのが特徴だ。

メンズ商材が主力で、釣り関連アイテムはオープン当時から置いてある。シーズンで品揃えは変わるが、レディスやキッズ商材も取り揃えている。客層は30代後半が主力。50代も訪れる。来店客は「TNF」ブランドの店舗だと明確に認識しているそうで、ほかの3店を買い回りしているという。原宿の3店とは違う認識で訪れているらしい。

4店舗間で買い回り増える

1地区に集中して異なる業態を出店することにより、4店の間を買い回りする顧客が増えた。徒歩で5分以内のところに集まっている条件もプラスになっているようだが、「TNF」ファンが気分や用途に応じて、各店舗を使い分けていることも大きいらしい。と同時に、各店舗の認知度も向上した。各店舗で案内・紹介する効果もあるが、ファンが自身の足で回遊した効果も大きいようだ。

各店の販売スタッフが異口同音に話すのは、「各店舗を買い回りするお客様が多い」という1点である。1週間を通じて人通りが非常に多い明治通り、原宿だからこそ可能な店舗展開かも知れないが、こういったイレギュラーなドミナント戦略が軌道に乗っていることもまた事実である。