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ゴルフウエア市場 ―― 2011年展望
「感度はより高く、価格はより買い易く」がキーワード

update: 2011/01/20

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“親子”という新しい視点

昨年春から、母と子供向け雑誌「maria」(マリア)が「ゴルフ大作戦!!」と題した連続の読み物を紙面とウェブ上で連載している。小学校低学年辺りのジュニアとその母親を意識した内容で、レッスン教室、子供用のゴルフクラブやウエア、母親も通える教室やゴルフウエアなどを順次、紹介している。プロゴルファーの石川遼や宮里藍からイメージしているためか、ヨネックスなど特定のブランドに編集の軸が偏っているきらい(ヨネックスの冠ジュニア大会を最高峰の試合と説明しているなど...)はあるが、その切り口は目新しい。

単に商品の紹介だけに終わっていない点が特徴で、レッスンなどの「コト」、ジュニアが利用できるゴルフ場などの「場」の情報も同時に提供している。業界の定番の乗り――例えば、ゴルフクラブの紹介であれば、まず「ブリヂストン」「ダンロップ」「ミズノ」が最初に来るといった編集――は見られない。ジュニア用ゴルフクラブの紹介でトップに来ているのが「ヨネックス」。この辺りがユーザー目線と言うのだろうか。

以前、ゴルフウエアブランドでジュニアモデルを企画しているケースはよくあった。しかし「マンシングウェア」や「カステルバジャックスポーツ」など休止するブランドが増え、日の目を見る機会が少なくなっていた。しかし、こうして母親と絡めたジュニアゴルファーの編集にすると、新しい市場の創出もあり得ると考えてしまう。 大人ゴルファーに加え、子供ゴルファーの動向も(市場規模が小さいとはいえ)興味深いものがある。