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2023年シーズンのスポーツ市場を展望する

update: 2023/01/04

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コスト増や物流不安──見通しが難しい不確定要素

もう1つ、取り組みが盛んになってきたのが「環境配慮型」の製品開発。かねて日本のスポーツ系企業は環境保全を意識した取り組みに消極的だと指摘されていたが、表向きはかなり熱心になってきている。しかし収益を高めるには製品を生産しなければならない訳で、効率性との競争になることは避けられない。相矛盾する要素を追求しなければならない難しさがある。

当レポートは“展望”と銘打っているが、コスト増や物流不安など、見通しが難しい不確定要素が多く、確定的な事柄を予測、明記できない面がある。外的な要因で世界規模の市場変化が発生する可能性は否定できない。企業の命題は収益を高めることだが、各社の取り組み方針をつぶさに観察していく事が最も確実性が高い。言い訳に聞こえるかもしれないが、環境変化の予測が難しい足元の状況である。

スポーツの分野別では、ゴルフやアウトドア、ランニング、キャンプの健闘が続いている。当初は“三密回避”がきっかけ、目的だったが、一定数の顧客が創出された面もあったようだ。この傾向は当面、続きそうである。