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ゴルフウエアブランド、2017年春夏シーズン(上)
標準装備になった機能性素材

update: 2016/10/12

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機能性素材が標準装備になってきた (写真は「アルチビオ」)

機能性素材が標準装備になってきた
(写真は「アルチビオ」)

ゴルフウエアブランドの2017年春夏展が一段落した。ここ数年、販路やブランド特性により展示会の開催時期が変わってきており、今年は6月から10月まで長期間にわたるスケジュールになった。来春の企画が出揃った現時点で、主要ブランドを中心に17年春夏シーズンの傾向をまとめた。

ゴルファーにも受け入れられる

ゴルフチェーン店向けから百貨店向けまで、幅広いゴルフウエア約20ブランド(「ルコックゴルフ」「マンシングウェア」「ヒールクリーク」「カッパ」「ダンスウィズドラゴン」等)の展示会取材を基に、2017年春夏展の共通した傾向をまとめてみる。販路や対象顧客層、平均上代価格などは異なるが、ゴルフウエア市場全体の動向を分析する際の一助になれば幸いである。

数年来、全てのブランドに共通している点は、機能性素材を重視していることだ。10年以上前までは、スポーツメーカーが手掛けるゴルフウエアブランドでしか高機能素材を見かけることはなかった。昨今はアパレル系ブランドでも機能素材の採用は珍しくなくなっている。

背景の1つに、合繊メーカーがカジュアル=アパレルメーカーへの機能素材提供を強化していることがある。成熟市場である国内スポーツ素材分野に加え、新しい売り先としてアパレルメーカーに照準を合わせている。また、エンドユーザーの合繊――機能性素材に対するアレルギーが少なくなり、受け入れられやすい土壌が醸成されている面もあるだろう。