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スポーツシューズの“トレンド”変遷
機能性を最優先しない、多方面の価値観訴求

update: 2018/05/31

「ナイキ BETRUE ヴェイパーマックス プラス」

「ナイキ BETRUE ヴェイパーマックス プラス」

スポーツシューズにおいて、従来の機能性を最優先しない商品開発が増えつつある。しかし、根幹は機能性であることに変わりはないため、競技シーンから離れた提案(カジュアルシーンが典型例)は、ブランドの認知度・価値観を高める施策であると考えられる。一方、競技シーン=シリアス層へ向けた商品開発を強化する企業も見受けられる。常道とは異なる、リスクを伴うが、自社のブランド観の向上を目指した新しい取り組みでもある。

マイノリティのコミュニティーを意識

「ナイキ BETRUE ズーム フライ」

「ナイキ BETRUE ズーム フライ」

ナイキは、マイノリティー(LGBT)のコミュニティーを意識した商品群「ナイキ BETRUE」コレクションを6月6日から発売する。性別を連想させる色彩――虹色と薄いピンク色である“ラベンダー”色を同シリーズに採用。2018年シーズンの「ヴェイパーマックス プラス」「エア マックス」「ズーム フライ」などのモデルに同色を採用した。

併せて同シリーズでは、LGBTの歴史で使われてきたピンク色の三角形のシンボルも採用した。同シリーズは、6月6日から、NIKE.COM および、一部のナイキ販売店で販売する予定だ。