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ゼットクリエイト 和田耕一 代表取締役社長

今年は“バランスの経営”を重視

update: 2015/06/18

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商品政策、店頭支援も重要な課題

硬式野球はグラブを中心に堅調な推移

硬式野球はグラブを中心に堅調な推移

野球市場全体で、非常に商品が同質化していると指摘する。機能面でなかなか差別化ができていない上、景気そのものが鈍いため、特効薬がない市場だと分析する。

「なかなか難しい市況ですが、同質化の中で、他社とどれだけ違う商品を提供できるかということでしょう。その答えが廉価品というわけではない。例えば、グラブで強みにしているのは“メード・イン・ジャパン”で、大阪・桃谷の自社工場のグラブ製造ラインを増床・増設し、スタッフも増員しています。そのほか、高機能バット、一部のスパイクシューズに強みを集約していきます」

「グラブはシリアス層が主体であることもあり、高額品が好まれています。小学・中学生の価格競争型の商材は厳しい…。売れるものと売れないものとが明確に分かれています。だからこそ、強みや求められている商材を重点的に強化していくという“バランスの経営”が必要だと感じています。これは、ゼットに求められているものは何か? と言い換えることもできる。品番数も多いので、毎年5%ほど減らしていっています」

店頭支援、店舗で効率的に売り上げを挙げていくためのバックアップも重要な課題の1つに掲げている。

「店頭の売れ筋情報を基にした顧客管理ができていない小売店が多いように感じます。商品の質はもちろんのこと、こうした顧客管理などネットや外商を含めた販売支援も重要な強化ポイントです。連携を密にして、適品を提供する。小売店と一緒に売っていくことが大事です」