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デサント 田中嘉一 専務取締役 アスレチック・アウトドア管掌
基幹ブランドを軸に“仕掛ける”

update: 2014/11/25

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可能性を秘めた「デサント」ブランド

アジアでも好調な 「ルコックスポルティフ」

アジアでも好調な
「ルコックスポルティフ」

同社は基幹ブランドに「デサント」「ルコックスポルティフ」「アンブロ」「アリーナ」「マンシングウェア」の5つを据えている。それぞれ展開種目や顧客層が異なり、基本的に競合はしない。ゴルフ分野の「マンシングウェア」以外はアスレ系ブランドである。

デサントコリアでの健闘もあり、「ルコックスポルティフ」が主力ブランドとして育ってきた。「アンブロ」はブランドホルダーが変わった影響もありここ1年は苦戦しているが、再度強みの競技を強化する方針が固まり、「少し時間はかかるが、良くなると思う」(田中専務)と予測する。

「グローバルで展開するには自社ブランドでもある『デサント』しかない。同ブランドの1カテゴリーである『水沢ダウン』は自社の水沢工場で生産した日本製だが、原宿の旗艦店ではインバウンド需要がとても多く、海外客の人気が高い。そこから派生した『オルテライン』という高機能ウエアはスポーツチャネルではなく、セレクトなどのファッション系ショップで支持を集めている」

「現在、マーケットはランニングがトレンドだ。先日、東京・銀座にオープンした『ユナイテッドアローズ』の新業態『アンルート』(コンセプトは“ファッションとスポーツを同じ感覚で楽しむ”)には、『オルテライン』の考えたランニングウエアが入っている。トレランシューズの『イノヴェイト』とも絡めて、デサントらしいランニング提案を模索している」