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『注目パーソン・インタビュー』
ミズノ、松下真也 取締役 ゴルフ事業、広報宣伝担当

update: 2011/10/24

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松下真也取締役

松下真也取締役

「徹底的にアイアンに絞り込んで、カスタムフィッティングに注力して、この苦しい時期を乗り切る。このフィッティングサービスは各社で始まっています。マーケティングに関して常々言っていることが、商品は良い悪いではなく、ユーザーが好きか嫌いか、合うか合わないかで判断される流れがあり、ゴルフにもそういった傾向が見られるようになってきたという点。従って、その人に合ったものをきちんと届けていくことが1つの差別化になると思います」

その結果、フィッティングクラブの認知が既存のゴルファーの間に広がっている。大きく売り上げを伸ばしにくくなっている昨今のスポーツ市場。各ゴルファーの好みに合ったクラブを提供するという点に活路を見出している。

「フィッティングはうまい人にだけ提供するのではなく、これからはゴルフを始める人のクラブ選びにも利用してもらえるような仕組みづくりを考えなくてはいけない。景気にも左右されにくいし、ビギナーにも廉価で長く使えるものを提供できるようにする必要があります。フィッティングが既製品の購買を促進する面もあるでしょうが、“敷居の低いフィッティング”を広げていきたいと思います」

小売店との結びつきを強化

「ミズノパフォーマンスフィッティング」は欧米市場で普及が進んでいる。米国で1200-1300台、欧州で約800台のシステムがすでに店頭に導入されている。日本市場はこれからだという(現状100台弱)。

「日本市場は戦略的にこれから広げていきます。ゴルフ専門店やゴルフ量販店の考え方に合わせて、各店に適したフィッティングシステムを提供していきたいからです。各店で客層も異なるので、顧客の傾向に合わせた内容にしていきます」

それに合わせて、必要な人材教育も進んでいる。

「社内の営業スタッフ全員がフィッティングできるように社内で教育システム・試験制度を作りました。順次、担当者に受けさせています。営業はお店の人に教えられるくらいでなければいけませんから」

通常は既製品が売り上げの大半を占めるのが普通だが、ミズノのゴルフクラブではこのカスタムフィッティングがかなりの比率を占めている。