米国上場スポーツ系小売店、2025年1月期 第2四半期まとめ──2社で明暗分かれる
update: 2024/09/20
米国上場スポーツ系小売店の2025年1月期 第2四半期をまとめた。2社で明暗分かれる結果となった。対象にしたのはFoot Locker,Inc.、DICK'S Sporting Goods,INC.の2社で、いずれも2025年1月期第2四半期(2-7月)連結決算である。
ディックス社が増収増益に
Foot Locker,Inc.(フットロッカー社)とDICK'S Sporting Goods,INC.(ディックススポーティンググッズ社)の2社を対象とした。フットロッカー社は損失を計上するに至ったが、ディックス社は増益を達成した。
フットロッカー社の売上収益は37億7,000万米ドル(約5,617億3,000万円、1米ドル=149円で換算)、0.5%減と微減収。売上総利益率(粗利率)は28.2%(0.4ポイント減)と微減した。販管費率の増加が影響し、営業利益は900万米ドル(約13億4,100万円、同)、85.5%減と大きく減少。税引前損益は、100万米ドル(約1億4,900万円、同)と損失を計上するに至った。
地域別の売上収益は、主力の「North America」(北米)が27億100万米ドル(約4,04億4,900万円、同)、0.5%減と微減収。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)は8億3,900万米ドル(約1,250億1,100万円、同)、4.8%増と健闘した。日本を含む「Asia Pacific」(アジア・太平洋)は2億3,000万米ドル(約342億7,000万円、同)、5.0%減と苦戦した。「atmos」(アトモス)は7,100万米ドル(約105億7,900万円、同)、4.0%減と減収に至った。
ディックス社の連結の売上収益は、64億9,200万米ドル(約9,673億800万円、同)、7.0%増と堅調な推移。粗利率は36.5%(1.ポイント増)と改善した。販管費率が23.7%(0.5ポイント減)と減少したこともあり、営業利益は8億米ドル(約1,192億円、同)、25.6%増の増益に至った。
同様に税引前利益は、8億2,400万米ドル(約1,227億7,600万円、同)、26.0%増と増益を達成した。四半期利益も6億3,700万米ドル(約949億1,300万円、同)、16.2%増と2ケタの増収。第2四半期(5-7月)の3カ月間でも、増収増益となった。期末の店舗数は、855店(2増)。主力の「DICK'S Sporting Goods」は725店(3増、2減)。コンセプトストアは131店(8増、3減)だった。