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エービーシー・マート、2024年2月期 連結決算──2ケタの増収増益を達成

update: 2024/04/11

エービーシー・マート、2024年2月期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マート、2024年2月期
財務数値一覧(表1)

エービーシー・マートの2024年2月期連結決算は、主力のスポーツシューズ類をはじめ各カテゴリーが健闘し、2ケタの増収増益を達成した。利益率も2ケタ台で、高い収益性を維持している。

主力の「スポーツ」がけん引役に

連結の売上高は3,441億9,100万円(18.7%増)と2ケタの増収。売上総利益率(粗利率)は51.0%(0.6ポイント減)と微減したが、販管費率が低下したことで営業利益が556億7,100万円(31.6%増)と2ケタの増益を達成した。経常利益も578億3,400万円(33.4%増)、当期純利益は400億900万円(32.2%増)で、400億円台に到達した(表1を参照)。

カテゴリー別の売上高は、主力の「スポーツ」が1,925億円(17.8%増)と引き続き好調を維持した。「レザーカジュアル」も504億7,000万円(12.9%増)と2ケタの成長。「キッズ」も261億6,100万円(14.8%増)と好調な推移だった。今回から新たに設けられた「ウェアその他」は211億800万円(73.%増)。シューズ中心だった商品構成の中では今後の成長が期待できる分野だ。

エービーシー・マート、2024年2月期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、2024年2月期
品目別売上高(表2)

財務面は安定している。効率性指標はほぼ前年度並み。流動性指標ではD/Eレシオがさらに低下。自己資本比率も微増した。手元流動性資金も潤沢で、投資の元手は十分に確保されている。

期末の店舗数は1,095店(45増、34減)。うち、「オッシュマンズ」は14店(5増、1減)。SC(ショッピングセンター)の店舗が642店(41増、17減)と増加した。通期の業績見通しは、売上高3,658億円(6.3%増)、営業利益587億円(5.4%増)、経常利益597億円(3.2%増)。