Foot Locker,Inc. 2024年1月期 連結決算──減収、損失を計上

update: 2024/03/21

米国のスポーツ系小売店、Foot Locker,Inc.（フットロッカー社）の2024年1月期連結決算は減収、損失を計上するに至った。営業段階では利益を確保したが、特別損失の計上が影響し、損失となった。

主力の北米地域が伸び悩む

連結の売上収益は81億5,400万米ドル（約1兆1,415億6,000万円、1米ドル＝140円で換算）、6.8％減の減収。アスレチック系の業態「Champs Sports」や主力の北米地域の売り上げが伸び悩んだ。売上総利益率（粗利率）が27.7％（4.2ポイント減）と大きく落ち込んだ。販管費率の増加も足を引っ張り、営業利益は1億4,200万米ドル（約198億8,000万円、同）、75.6％減で大幅な減益となった。

税引前損益は、営業外費用（少数株主投資に対する非現金費用や年金制度債務の一部決済費用等）の計上が影響し、4億2,300万米ドル（約592億2,000万円、同）の損失を計上するに至った。当期純損益は3億3,000万米ドル（約462億円、同）（表1を参照）。

地域別の売上収益は、主力の「North America」（北米）が58億6,600万米ドル（約8,212億4,000万円、同）、8.7％減と苦戦した。「EMEA」（欧州、中東、アフリカ）は17億2,300万米ドル（約2,412億2,000万円、同）、2.1％減と前年に近い推移。日本を含む「Asia Pacific」（アジア、太平洋）は5億6,500万米ドル（約791億円、同）、2.6％増と堅調だった。

業態別の売上収益は、主力の「Foot Locker」（フットロッカー）が32億500万米ドル（約4,487億円、同）、2.3％増。「Champs Sports」（チャンプス・スポーツ）が13億400万米ドル（約1,825億6,000万円、同）、20.4％減となった。旧テクストトレーディングカンパニー（現フットロッカーアトモスジャパン）の「atmos」（アトモス）業態は1億7,800万米ドル（約249億2,000万円、同）、2.1％減だった（表2を参照）。

期末の店舗数は2,523店（出79、退270）と200店近く減少した。店舗網立て直しの時期に入っている。「atmos」業態は31店（出1、退5）。通期の連結売上収益は、ほぼ前年並みの81億5,400万米ドル前後を計画している。