adidas AG 2023年12月期 第1四半期 連結決算
北米と中華圏が苦戦、微減収、減益に
update: 2023/05/25
adidas AG(アディダス社)の2023年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、北米(North America)と中華圏(Greater China)が苦戦し、微減収、減益に至った。サプライチェーンのコスト増で売上総利益率(粗利率)が悪化、その影響で減益となった。
Greater China、North Americaが苦戦
連結の売上収益は、52億7,400万ユーロ(約7,541億8,200万円、1ユーロ=143円で換算)、0.5%減の微減収となった。売上総利益率(粗利率)は44.8%(5.1ポイント減)と悪化した。販管費率が増加したこともあり、営業利益は6,000万ユーロ(約85億8,000万円、同)、86.2%減と大幅に減少した。
税引前利益も営業利益の低下を受け、3,200万ユーロ(約45億7,600万円、同)、92.3%減の減益となった。四半期純損益は法人税支払いの影響で、3,900万ユーロ(約55億7,700万円、同)の四半期損失を計上するに至った。
地域別の売上収益では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が19億9,600万ユーロ(約2,854億2,800万円、同)、3.1%増と堅調な推移。「North America」(北米)は11億7,700万ユーロ(約1,683億1,100万円、同)、16.1%減と苦戦した。「Greater China」も8億8,400万ユーロ(約1,264億1,200万円、同)、11.9%減と低迷した。
その一方、日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)地域は5億6,700万ユーロ(約810億8,100万円、同)、12.0%増と回復した。「Latin America」(ラテンアメリカ)も5億9,500万ユーロ(約850億8,500万円、同)、42.6%増と健闘し、アジア・太平洋地域の売上規模を越えた。