美津濃、2023年3月期 連結決算──2ケタの増収増益を達成

update: 2023/05/16

美津濃（ミズノ）の2023年3月期連結決算は2ケタの増収増益を達成した。売り上げ、利益共に過去最高額。コロナ禍中に取り組んだコストの削減施策が定着したこと、トップラインが回復したことなどが貢献した。全カテゴリー、全地域でプラス成長を果たした。

過去最高の収益を更新

連結売上高は2,120億4,400万円（22.8％増）で2ケタの増収となった。為替の影響で87億円上振れした。売上総利益率（粗利率）は38.2％（3.2ポイント減）と低下したが、販管費率が32.1％（3.6ポイント減）と抑制されたこともあり、営業利益が129億4,500万円（31.1％増）と過去最高益を更新した。同様に経常利益も140億3,900万円（27.9％増）と過去最高額を更新。当期純利益も99億1,000万円（28.4％増）で過去最高値となった（表1を参照）。

地域別の売上高は、主力の「日本」が1,315億円（15.1％増）と好調な推移だった。野球、フットボールなどを中心に、競技スポーツが好調だった。ワーキング系も順調に成長した。営業利益は60億円（39.5％増）と増益を達成した。「米州」は311億円（31.5％増）と好調な推移。ゴルフクラブが収益をけん引した。野球やバレーボールなどチームスポーツ品も堅調だった。営業利益は28億円（7.7％増）で過去最高額。「欧州」も251億円（40.1％増）と好調に推移。「アジア・オセアニア」も、上海のロックダウンなどの影響もあったが243億円（43.8％増）と健闘した。

プロダクト別の売上高は、「フットウエア」（シューズ類）が637億円（34.9％増）とけん引役になった。「アパレル」が578億円（15.9％増）、「イクイップメント」（用具類）が552億円（20.5％増）とそれぞれ健闘した（表2を参照）。

通期の業績予測は、連結売上高2,250億円（6.1％増）、営業利益150億円（15.9％増）、経常利益150億円（6.8％増）、当期純利益110億円（11.0％増）。増収増益を計画している。