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アルペン、2023年6月期 第2四半期 連結決算──増収、コスト増が影響し減益に

update: 2023/02/17

アルペンの2023年6月期第2四半期は増収減益に。 コスト増が収益の足を引っ張った (画像は説明資料から抜粋)

アルペンの2023年6月期第2四半期は増収減益に。
コスト増が収益の足を引っ張った
(画像は説明資料から抜粋)

アルペンの2023年6月期第2四半期(7-12月)の連結決算は増収を達成したが、コスト増が影響し減益に至った。全カテゴリーで増収を達成したが、過剰な在庫状態も少なからず影響した。

ゴルフ、アウトドア等が健闘

アルペン、2023年6月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

アルペン、2023年6月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

連結売上高は1,202億5,800万円(6.5%増)と堅調な推移。売上総利益率(粗利率)は40.3%(1.0ポイント減)と低下した。過剰な在庫の消化や原価の上昇が足を引っ張った。店舗の出店コスト、光熱費などの増加もあり、営業利益が39億7,100万円(32.9%減)の減益となった。経常利益は46億3,600万円(32.4%減)だった。

部門別の売上高は、主力の「ゴルフ」カテゴリーが473億2,200万円(4.1%増)と堅調な推移だった。「スポーツライフスタイル」は267億3,000万円(4.4%増)。「競技・一般スポーツ」は240億9,500万円(10.1%増)、「アウトドア」は166億6,800万円(10.3%増)だった。

期末の在庫状況は798億円で、「過剰感のある在庫水準が続く」と認識している。収益性の改善には、在庫の適正化が課題の1つだと考えられる。当期の第4四半期には適正化させる見通しだ。

アルペン、2023年6月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

アルペン、2023年6月期 第2四半期
部門別売上高(表2)


期末の店舗数は、400店(3減)。「アルペン」が35店(1減)、「アルペンアウトドアーズ」が20店と変わらず。大きな変動はない。スポーツアパレルやシューズを中心に既存店の改装を実施した。今後もMD編集の見直しなども含め、改装店舗を増やす計画だ。

通期の業績見通しに変更はない。連結売上高2,480億円(6.7%増)、営業利益72億円(0.7%増)、経常利益86億5,000万円(3.8%減)の計画だ。