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主要上場スポーツ企業5社、2023年3月期 第2四半期を展望する

update: 2022/11/02

主要上場スポーツ企業5社、2022年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ企業5社、2022年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ企業5社の2023年3月期第2四半期(4-9月)連結決算の開示が近付いてきた。各社共にコロナ禍の影響が脱しつつあり、前年同期では5社全社が黒字計上を果たした。第1四半期は各社が順調な滑り出しだった。第2四半期も好結果が期待される。

第1四半期は各社が順調な滑り出し

対象にするのは美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも3月期決算で、9月末に第2四半期を迎えた。前年同期はコロナ禍の影響から脱して黒字回復した企業が過半数を占めた。しかし“病み上がり”の状態で、コロナ禍前の業績に届かない事例も見られた。

売り上げは回復途上だったが、前年同期は利益面の伸びが大きかった。過去最高益を達成した企業が過半数を占めた。コスト削減、ECなど無店舗販売の強化など、コロナ禍を受けて、各種の施策が功を奏した形だ。

国内の競技系スポーツは徐々に回復しているが、多くの企業は今後の推移を慎重に見ている。アウトドアを中心にキャンプやゴルフ、ランニングなど、いわゆる“三密”を避けられるスポーツ分野が引き続き堅調だ。

今年の第1四半期(4-6月)は全社が増収増益を達成した。国外市場では、欧州や米州が復調してきている。中華圏はロックダウンの影響で苦戦の傾向が強い。トレンドは大きく変わっていない観のある第2四半期。各社の業績はどのような結果になるだろうか。