PUMA 2024年12月期 連結決算──微増収、減益に
update: 2025/03/17
PUMA(プーマ)社の2024年12月期(2023年度)連結決算は、微増収減益となった。各地域・カテゴリーで増収を達成した。売上総利益率(粗利率)が改善したが、販管費率も増加したため、利益の足を引っ張った。
シューズ、米州がけん引役に
連結の売上収益は、88億1,700万ユーロ(約1兆4,283億5,400万円、1ユーロ=162円で換算)、2.5%増。売上総利益率(粗利率)は47.4%(1.1ポイント増)と増加した。販管費率が増加したこともあり、営業利益(EBIT=利払前税引前利益)は6億2,200万ユーロ(約1,007億6,400万円、同)、0.1%増でほぼ前年並みとなった。
税引前利益(EBT)は4億6,200万ユーロ(約748億4,400万円、同)、3.3%減と減益に至った。当期純利益も2億8,100万ユーロ(約455億2,200万円、同)、7.6%減と苦戦した(表1を参照)。
地域別の売上収益は、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が34億7,500万ユーロ(約5,629億5,000万円、同)、1.7%増と健闘した。「Americas」(米州)は35億3,600万ユーロ(約5,728億3,200万円、同)、4.3%減と健闘した。
商品別の売上収益では、主力の「Footwear」(フットウエア)が47億3,300万ユーロ(約7,667億4,600万円、同)、3.3%増とけん引役になった。「Apparel」(アパレル)は28億1,300万ユーロ(約4,557億600万円、同)、1.8%増と堅調な推移だった(表2を参照)。
財務状況は引き続き安定している。通期の業績見通しは、連結売上収益が1ケタ台半ばの増収。営業利益は5億2,000万-6億ユーロ(約907億2,000万円、同)を計画している。