adidas、2022年12月期 第2四半期 連結決算
増収するもコスト増などで減益に

update: 2022/09/02

Adidas社の2022年12月期第2四半期（1－6月）連結決算は、増収するもコスト増などで減益となった。主力の欧米地域は健闘したが、中華圏が大きく落ち込んだ。アパレルは苦戦したが、シューズがけん引役になった。

シューズがけん引役に

連結の売上収益は108億9,700万ユーロ（約1兆5,473億7,400万円、1ユーロ＝142円で換算）、5.3％増と堅調な推移だった。売上総利益率（粗利率）は50.1％（1.7ポイント減）と減少。その半面、販管費率が増加サプライチェーンのコスト増加などが影響した。

営業利益はコスト増のあおりを受け、8億2,800万ユーロ（約1,175億7,600万円、同）、33.6％減と減益に至った。同様に税引前利益も7億1,100万ユーロ（約1,009億6,200万円、同）、39.6％減で減益となった。四半期利益は7億7,600万ユーロ（約1,101億9,200万円、同）、18.7％減だった。

商品別では、主力の「Footwear」（シューズ）が売上収益62億4,000万ユーロ（約8,860億8,000万円、同）、8.2％増と堅調に推移し、けん引役となった。「Apparel」（アパレル）は同39億5,800万ユーロ（約5,620億3,600万円、同）、2.0％減と伸び悩んだ。

地域別では、「EMEA」（欧州・中東・アフリカ）が売上収益40億1,400万ユーロ（約5,699億8,800万円、同）、9.1％増と堅調な推移。「North America」（北米）は同31億800万ユーロ（約4,413億3,600万円、同）、29.1％増と大きく伸ばした。「Greater China」（中華圏）が同17億2,300万ユーロ（約2,446億6,600万円、同）、28.4％減と大きく失速。コロナ禍のロックダウンの影響が大きかったようだ。日本を含む「Asia-Pacific」（アジア・太平洋）も同10億5,600万ユーロ（約1,499億5,200万円、同）、7.0％減と苦戦した。