エービーシー・マート、2022年2月期
2ケタの増収増益に
update: 2022/04/25
シューズ小売店、エービーシー・マートの2022年2月期連結決算は、主力のスポーツシューズをはじめ売り上げが堅調に推移し、2ケタの増収増益を達成した。コロナ禍前の一昨年(2020年2月期)の業績は下回った。
キッズ、サンダルが好調に推移
連結の売上高は2,439億4,600万円(10.8%増)と2ケタの増収。売上総利益率(粗利率)は51.2%(1.1ポイント増)と改善した。販管費率が低下したこともあり、営業利益は274億4,600万円(40.7%増)の増益を達成した(表1を参照)。
経常利益は282億6,000万円(32.8%増)の増益。当期純利益は、前期に計上した特別利益がなくなった影響で173億8,200万円(9.6%減)と減益に至った。コロナ禍の影響から回復した業績だが、一昨年(2020年2月期)のコロナ禍前の実績(売上高2,723億円、営業利益433億円、経常利益443億円)は下回った。
品目別の売上高では、主力の「スポーツ」が1,396億9,300万円(8.2%増)だった。「レザーカジュアル」は358億3,900万円(7.7%増)と堅調な推移。「キッズ」が199億7,300万円(23.2%増)と2ケタの増収となった。「サンダル」が117億8,200万円(27.3%増)と好調に推移した(表2を参照)。
財務面は引き続き安定している。商品回転率は2020年2月期と同じ1.9回転。粗利率は一昨年の52.6%よりやや低い値。自己資本比率が同87.0%から89.2%と増加している。期末の店舗数は、国内が1,053店(出47、退26)。グループ全体では1,407店(出73、退45)。
通期の業績見通しは、連結売上高が1,817億円(7.0%増)、営業利益282億円(7.3%増)、経常利益187億5,000万円(14.0%増)。増収増益を計画している。