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Foot Locker,Inc. 2022年1月期 連結決算
2ケタの増収、大幅な増益を達成

update: 2022/03/18

Foot Locker,Inc. 2022年1月期 財務数値一覧(表1)

Foot Locker,Inc. 2022年1月期
財務数値一覧(表1)

米国のスポーツ系シューズやアパレルなどを扱う小売店、Foot Locker,Inc.(フットロッカー社)の2022年1月期連結決算は、2ケタの増収、大幅な増益を達成した。スニーカー専門店の「WSS」や日本の「atmos」の買収による売り上げも上乗せされた。

既存店舗が健闘を見せる

連結の売上収益は、89億5,800万米ドル(約1兆301億7,000万円、1米ドル=115円で換算)、18.7%増だった。売上総利益率(粗利率)は34.4%(5.5ポイント増)と大きく改善した。

営業利益は8億6,000万米ドル(約989億円、同)、183.8%増と大幅な増益となった。税引前利益は12億4,000万米ドル(約1,426億円、同)、151.0%増の増益。当期純利益は8億9,300万米ドル(約1,026億9,500万円、同)、176.5%増と大きく伸ばした(表1を参照)。

既存店ベースの売り上げは15.4%増だった。期末の店舗数は、2,858店(251増、391減)。主力の「Foot Locker」業態は、米国内が802店(24増、70減)と減少。欧州が626店(29増、27減)とほぼ横ばい。グループ化した「WSS」は98店、「atmos」は37店。

通期の売上収益は、約4.0-6.0%の減収の見通しだ。2019-2023年までの5カ年の中期計画を立てており、毎年5.0%前後の増収、2ケタ台前半のEBIT(税引前利払前利益)率、1ケタ台後半の当期純利益率、在庫回転率3-4回転を目標にしている。「WSS」は2024年までに10億米ドル、「atmos」は3億米ドルまで売上規模を成長させる計画だ。