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住友ゴム工業、2021年度 『スポーツ事業』業績
ゴルフビジネスがけん引し増収、黒字を回復

update: 2022/02/15

住友ゴム工業、2021年12月期 『スポーツ事業』実績(表1)

住友ゴム工業、2021年12月期
『スポーツ事業』実績(表1)

住友ゴム工業の2021年度(2021年12月期)の『スポーツ事業』は、ゴルフビジネスがけん引し増収を達成した。損益面では、前期の損失計上から回復し、黒字を確保するに至った。

「スリクソン」ブランドが好調に推移

『スポーツ事業』の連結売上収益は、1,014億2,900万円(44.4%増)と大幅に回復した。主力のゴルフ用品においては、契約プロの松山英樹選手の「マスターズ」優勝効果もあり、「スリクソン」ブランドが好調に推移した。また昨年12月に発売した新モデルのゴルフクラブ「ゼクシオ12」も好調な出足だった。北米や韓国を中心に国外ビジネスも健闘し、前年の売上額を上回った。

住友ゴム工業、2021年12月期 『スポーツ事業』地域別売上収益(表2)

住友ゴム工業、2021年12月期
『スポーツ事業』地域別売上収益(表2)

そのほか、テニス用品も販売額が増加した。欧州で盛んなラケット競技「パデル」の販売も好調に推移したことで、テニス用品の売上額も前年を上回った。また、ウエルネス事業の売り上げも増収を達成した。

トップラインの回復により、事業利益は前年の損失計上から一転し、86億400万円の黒字を確保するに至った。地域別の売り上げでは、主力の「日本」が420億円(41.4%増)と大きく回復した。「北米」も248億円(69.9%増)と好調な推移だった。欧州、アジアも2ケタの増収を達成し、全地域でプラス成長した。

2022年度(2022年12月期)の業績見通しは、売上収益が1,055億円(4.0%増)。上期(1-6月)で575億円(12.0%増)を計画している。事業利益は70億円(19.0%減)の見通し。上期で50億円(9.0%減)の計画だ。コロナ禍によるコスト増の影響を考慮している。