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NIKE,Inc. 2016年5月期 連結決算
主力セグメントが健闘、増収増益を達成

update: 2016/07/01

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日本ディビジョンはシューズが好調に推移

Japanディビジョンの売上高は8億6,900万米ドル(約955億9,000万円)、15%増と2ケタ増を達成した。シューズがけん引役になり、5億7,000万米ドル(約627億円)、26%増と高い成長だった。スニーカーブームが後押したと考えられる。

一方、アパレルは2億2,800万米ドル(約250億8,000万円)、1%減。現地通貨ベース──円ベースでは、5%増と健闘した。同じくEquipmentも7,100万米ドル(約7,810億円)、3%減だったが、円ベースでは3%増と堅調な推移だった。

財務面では、商品回転率が0.2ポイント減少したが、大きなマイナス要因はない。第4四半期(2016年3月-5月)の業績見通しが当初予測を下回ったため、投資家筋からはネガティブな評価を得ているようだ。

資本の回転率も前年並みだし、手元資金も引き続き潤沢である。借入金の増加および自己資本比率の低下で、D/Eレシオがやや悪化したが、数値は0.1倍と無視してもいい範囲内に収まっている。気候変動などもあったが、うまくまとめた決算と言ってもいいだろう。

部門別では、Women’s(レディス)が62億9,600万米ドル(約6,925億6,000万円=ホールセールの業績)、10%増と好調な推移だった。2017年度には70億米ドル(約7,700億円)の売り上げ達成を計画している同社。順調に、ウイメンズビジネスが伸びてきている。