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ヒマラヤ、2023年8月期 連結決算──増収、粗利減で減益に

update: 2023/10/10

ヒマラヤの2023年8月期は増収減益に。 在庫の適正化が影響した (画像は説明資料から抜粋)

ヒマラヤの2023年8月期は増収減益に。
在庫の適正化が影響した
(画像は説明資料から抜粋)

ヒマラヤの2023年8月期連結決算は増収を達成したが、アウトドアなど在庫の適正化を進めた影響で粗利益が減少し、減益に至った。主力の「ゴルフ」や「アウトドア」が苦戦した。「一般スポーツ」は堅調な推移だった。

「ゴルフ」「アウトドア」が苦戦

ヒマラヤ、2023年8月期 財務数値一覧(表1)

ヒマラヤ、2023年8月期
財務数値一覧(表1)

連結の売上高は601億5,600万円(2.1%増)の増収。売上総利益率(粗利率)は34.8%(1.9ポイント減)と減少した。前述の通り、「アウトドア」におけるキャンプ商材等の在庫の適正化を進めた影響が表われた。一方、EC売上は前期比10.9%増(社内管理数値ベース)と計画値を上回る推移だった。

販管費率は前年並みに抑えられたが、粗利率の減少が影響し、営業利益は9億6,800万円(52.5%減)の減益となった。経常利益も11億2,500万円(52.45減)と大きく減少した。当期純利益も5億8,900万円(58.9%減)と減少した。

ヒマラヤ、2023年8月期 商品別売上高(表2)

ヒマラヤ、2023年8月期
商品別売上高(表2)


商品別の売上高は、コロナ禍後の反動増が一段落したこともあり、主力の「ゴルフ」が104億800万円(1.3%減)と伸び悩んだ。「アウトドア」も101億8,800万円(5.4%減)と減収に至った。

財務面は安定している。手元流動性資金が減少したが、D/Eレシオの数値は改善した。粗利率の低下も影響し交差比率が低下した。利益率の低下もあり、収益性が全体的に低下した本決算となった。

通期の業績見通しは、連結売上高が611億4,000万円(1.6%増)、営業利益12億円(23.9%増)、経常利益14億円(24.4%増)、当期純利益7億8,000万円(32.4%増)。増収増益を計画している。