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東レ、機能素材展 2020年秋冬シーズン

update: 2019/05/29

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原糸に撥水機能を持たせた新素材「NanoSlit Nylon」。 写真は同素材を使用した「ENTRANT®」

原糸に撥水機能を持たせた新素材「NanoSlit Nylon」。
写真は同素材を使用した「ENTRANT®」

東レが2020年秋冬シーズン向けの機能素材展を開催した。原糸に撥水機能を持たせた新素材「NanoSlit Nylon」(ナノスリット ナイロン)をはじめ、販売から40周年を迎えた防水透湿素材「ENTRANT®」(エントラント)や、商品ラインナップを再編したストレッチ生地「Primeflex®」(プライムフレックス)などを軸に提案した。

評価が高かった新素材「NanoSlit Nylon」

2020年秋冬シーズンと言えば、東京オリンピックが終了した直後で、国内のスポーツ市場が活性化されている時期。ビジネス拡大にはまたとないタイミングだ。軸足のスポーツ向け機能素材の開発を強化すると同時に、タウンユースなどライフスタイルシーンでも使える素材の提案も進めている。

今回の展示会で新素材として提案された「ナノスリット ナイロン」。原糸にスリットを入れることで、糸自体に撥水性を持たせた。フッ素フリーのニーズを意識した。この糸を使用した布帛に撥水加工を施すことで、撥水性能が向上する。C6の撥水剤で、C8並みの撥水機能を発揮できるという。

「ナノスリット ナイロン」は展示会において好評だったという。スポーツ、アパレル各メーカーから幅広い評価を得た。基本は布帛での展開だが、水着用などニット生地による採用も視野に入れている。