ゴルフウエアブランド 2016年春夏シーズンの傾向を見る（上）
リゾートテイストが引き続き主流
カラーや柄のバリエーション全盛に
update: 2015/09/24
日本製の訴求も増加傾向
「MU・SPORTS」
「One Thing by Munsingwear」のほかに、百貨店を中心に展開する「ヒールクリーク」（グリップインターナショナル）でも日本製商材を強化する動きがある。特にアッパー層の取り込みを狙って新たに立ち上げた別ライン「ムニタルプ」では殊更、日本製にこだわっている。小ロットで上代価格も上がるが、上質感を提供することが目的である。
百貨店向けブランドの「MU・SPORTS」（ツー・アンド・ワン）は前から日本製にこだわっている。百貨店の上顧客をつかんでいることもあり、上質な製品を提供する必要があるためだ（また、そうした上質な商品を求める顧客が多いこともある）。犬のキャラクターを前面に推し出したデザインテイストが売りである。
「ブランク＆ホワイト」。
機能性素材も増やしている
また、「アルチビオ」（ビキジャパン）も日本製比率の高いブランドだ。これらのブランドは価格帯が高く、高額品に抵抗が少ない顧客が多いため、こうした傾向がある。インバウンドを意識しているわけではない。
「ブラック＆ホワイト」（ブラックアンドホワイトスポーツウェア）も、日本製を特徴にする。親会社のゴールドウインの機能性素材を積極的に採り入れている。上質素材のゴルフウエアが特徴だったが、ここ数シーズンは機能性の強化にも取り組んでいる。
