アシックス、第8回インベストメントデイ──インド・アジアにおける成長戦略
ランニングを軸に消費地として市場開拓を強化
update: 2023/06/07
成長の余地があるインドやアジア地域でも
リアル店舗の出店に力を入れている
（画像は説明資料から抜粋）
アシックスが6月6日、第8インベストメントデイを開催した。今回のテーマは「インド・アジアにおける成長戦略」で、ランニングを軸に消費地として市場開拓を強化し、インド（アシックスインディア）では2026年度に売上額1億米ドルを目指す。
伸び代の大きい新規マーケットとして認識
このインベストメントデイは投資家やメディアなどを対象に、IR活動の一環として定期的に開催している発表会。毎回、特定のテーマを設け、収益構造や今後の強化策などを開示している。今回は「インド・アジアにおける成長戦略」がテーマだった。
同社では、インドやアジア地域は今後の成長が見込める新規市場に位置付けており、強みのランニング需要が急速に高まっている市況も鑑み、マラソン大会などを通して顧客と売り上げの拡大をさらに強化しようと考えている。
シンガポールの販社を拠点に2012年からインドの内販をスタート。16年にはインドネシアでの販売も開始した。売上規模は順調に増えており、インド・インドネシア・中東地域の売上高合計は、2022年度で98億円（「アシックス」「オニツカタイガー」の2ブランド）に達した。2023年度は127億円を計画する。
インドやアジア地域は伸び代の大きい新規マーケットとして認識している同社。エンドユーザーとのタッチポイントであるリアル店舗の出店も強化しているほか、他地域でも進めているマラソン大会やデジタルを活用したマーケティング戦略も取り組み課題の1つだ。早期に各地域の売上高を100億円以上に高める計画を立てている。
