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アシックス「アシックスタイガー」復刻の狙い
「オニツカタイガー」と共存図る

update: 2015/04/09

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卸主体に拡販を進める

「Packer Shoes」との 協業モデル

「Packer Shoes」との
協業モデル

デザインテイストを分けて、対象顧客が被らないようにしているほか、販路でも住み分けを図っている。「オニツカタイガー」が直営店主体なのに対し、「アシックスタイガー」は卸ビジネスがメーンだ。15年春夏シーズンはファッション系セレクトショップなど限定的な販売だが、初の展示会を予定している16年春夏シーズン以降、展開が本格化する。

国内ではシューズの29品番を順次、販売している。そのほか、往年のランニングシューズのヒットモデル「GEL-LYTE」(ゲルライト)シリーズをベースにした「GEL-LYTE Ⅲ」(ゲルライト スリー)との協業モデルも1カ月ごと(マンスリー)で展開。1月はスニーカーのセレクトショップ「ミタスニーカーズ」と、2月は米国の老舗スニーカーショップ「Packer Shoes」(パッカーシューズ)との協業モデルを発売するなど、話題性と商品の鮮度に留意した企画を提案している。

上代価格は1万-1万8,000円(税抜き)。渋谷パルコの期間限定ショップ(3月5日まで)では、2月に過去最高の売り上げを達成したという。顧客層は20-40代と幅広いようだ。SNSを通じた情報発信も進めている。ブランドの露出を高めている段階で、今週のアパレルやアクセサリー類が揃い、品番数も充実する16年春夏から、展開店舗も拡大する。2月13日に発表された2014年12月期決算では、今期(2015年12月期)の「アシックスタイガー」の売上目標は連結ベースで127億円。「オニツカタイガー」は254億円(11.3%増)である。「アシックス」「オニツカタイガー」に次ぐ、第3の柱に位置付ける。