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ミズノ 国内ベースボール ビジネス
競合過多の中、2013年度290億円、102.8%と健闘
全方位型の施策が実を結ぶ

update: 2014/05/26

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バットは「ビヨンドマックス」が引き続き好調

バットは全体で98.0%とやや落としたが、引き続き軟式の「ビヨンドマックス」が好調。売上規模が硬式バットの2倍に達しているという。

スパイクシューズは革底から樹脂底の固定式モデルに主役が取って代わった。外資系ブランドを中心にマークダウンが進んでおり、価格維持や差別化が難しくなっているアイテムだという。2013年度の実績は98.0%と微減。今期のテコ入れ商材の1つである。

アパレルは、ユニフォーム関連が8.0%増とけん引役になったほか、帽子やベルトなどアクセサリー類の動きも良かった。プロ野球球団への提供分も含め、2013年度の実績は107.0%と好調だった。半面、機能アンダーウエア「バイオギア」が市場の供給過多が影響して苦戦した。

競技向けではないが健闘した商品群は、野球漫画「ダイヤのA(エース)」とのコラボレーション商品。レプリカグラブのほか、ユニフォームやクッションなども好評で、1億円(上代ベース)の売り上げを達成した。「ダイヤのA」の好調要因について、「いち早くトレンドをつかみ、タイミング良く商品を投入できたからではないか」(久保田憲史 ダイアモンドスポーツ事業部長)と分析する。

今シーズンは、「グラブや『ビヨンドマックス』、ユニフォームなど、強い所をしっかりキープすること」(久保田 事業部長)が重要な課題。その上で、「過去になかった“刺激のある商品”を企画・提案する。スパイクやバットも強化する」(同)。今期も前期と同レベルの増収を目指している。