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帝人フロンティア、スポーツ素材展──サステナブルへの関心が高まる

update: 2022/08/01

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カジュアル分野へも広がり見せる

昨今、スポーツ素材をカジュアルなどファッションシーンでも採用する事例が増えているが、前出の「SOLOTEX」や基幹素材の「DELTA」(デルタ)などは一般アパレルでも採用されるようになった。スポーツ用途では大半が環境対応型素材に置き換わっているが、その流れがカジュアル分野にも広がっている。

生地の傾向では、輸出を中心にハイゲージニットの受注が多く、生産キャパシティーが追い付いていない状態だ。カジュアル需要では、段ボールニットやビジネスユースのトリコットシャツなど、その露出度は着実に高まっていると見ている。また、“布帛のニット化”も進んでいると分析。より伸縮性を高めて柔らかく仕上げた生地のニーズが年々、高まってきているようだ。

今年度の上期の推移は、欧米向けにおいてアウトドアを中心に旺盛な受注が続いている。国内向けも需要が回復しているが、原料や輸送費などのコスト増が影響を及ぼしている状況だ。国内外のサプライチェーン意地のためにも、“最終製品価格までの転嫁”が業界全体の課題だと認識している。