デサント「カルバン・クライン ゴルフ」
初シーズンは順調にスタート
update: 2012/02/16
ウエアのバリエーションも拡大
アクセサリーに加えてウエアのバリエーションも拡大する。11年秋冬の114型を12年秋冬には187型に増やす。同ブランドは色の変化が特徴のため、日本市場では季節感を出すことが難しい。従って、8月上旬からフォール(秋)、10月上旬からアーリーウインター(初冬)、11月下旬からウインター(冬)と秋冬を3つに分け、店頭展開のイメージを分かりやすく編集した。
国内市場で定着したレイヤード(重ね着)提案は特に意識していない。フォールはブルー系がアクセントカラーになる。売り上げの約80%がモノトーンカラーのため、こうしたアクセントカラーがカギを握る。シーズンの立ち上がりは色目を前面に出していく。アーリーウインターはパープル系、ウインターはダークグリーン系がそれぞれアクセントカラーになる。
社内横断型の秋冬基幹素材「ヒートナビ」も積極的に採用した。ミドラー、アウターとアイテムを越えて使用されている。フォールの機能素材は水分を吸って生地の編み目が開く「アクアゲート」。まだ気温の高い気候に対応する素材だ。11年秋冬より長袖シャツを充実させた。百貨店向けに「スイスコットン」使用のシャツや、一部インポート品を取り混ぜている。
課題はレディスだ。初シーズンは売上比率メンズ70%、レディス30%の計画だったが、実際はメンズの比率が高くなった。モノトーンがブランドの特徴のため、色柄のバリエーションを広げにくいという事情もある。シャーリングやパフスリーブなどディテールの変化で女性らしさを出せるよう工夫している。