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ランニングとトレランの専門店「トレイルフェスト」
“ランニングイベント”で顧客を囲い込み

update: 2017/10/06

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ランニングとトレランの専門店 「トレイルフェスト」(外観)

ランニングとトレランの専門店
「トレイルフェスト」(外観)

今年4月15日、京都市内の四条通と寺町通が交差する一角に、ロードランニングとトレイルランニングの専門店「TRAIL FEST(トレイルフェスト)」(京都市下京区貞安前之町)がオープンした。ランニング関連商材を主体にトレランを加え、他店との住み分けを図っている。物販だけに頼らず、“ランニングイベント”で顧客との関係を深めるという個性的なショップだ。

女性がけん引するショップ

「トレイルフェスト」の顧客は60%近くを女性が占めている。通常、ランニングやトレランの大会で女性比率は20%程度だというが、このショップはそうした平均的な顧客構成とは趣が異なる。オープン当初は、男性客が中心でアウトドアからトレランに移行したシリアス層も多くなると予想していたが、実際は女性や初心者が多くなった。

既存のアウトドア専門店では、アウトドア愛好者がトレランへ移行するケースが多く、ランニング専門店では、ロードランからトレランへ移るランナーが多い傾向がある。「トレイルフェスト」の場合は全く異なる顧客層である。

その構成は大きく2つに分かれる。1つは30代以上の子供がいない既婚者、2つ目は50代以上で子育てが一段落した夫婦層だ。いずれも自分の時間を持っている点が共通している。カップル客の来店も多いそうで、既存のラン、アウトドア関連ショップとは異なる動きだ。街中のショップで、仕事帰りに立ち寄れる利便性もプラスになっているようだ。