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デカトロンジャパン、大阪・梅田の蔦屋書店にPOPUPストアを出店
認知度向上を狙い、ブランドの発信拠点に位置付け

update: 2021/03/19

「梅田 蔦屋書店」の一角に出店した 「デカトロン」のPOPUPストア

「梅田 蔦屋書店」の一角に出店した
「デカトロン」のPOPUPストア

フランス発のスポーツ小売店、デカトロンジャパンが3月16日、大阪・梅田の商業施設「LUCUA 1100(ルクア イーレ)」の「梅田 蔦屋書店」内にPOPUPストアを出店した。「デカトロン」の世界観や製品を発信し、認知度の向上や顧客の獲得を目指す狙いがある。

期間は4月15日までの1カ月間。日本のスポーツ市場においてトレンドになっている「アーバンモビリティ、アウトドア、ヘルス」を軸に売り場を編集した。ショップの中央に設けたメーンのステージは約10日ごとに展示内容を変更し、「デカトロン」ブランドの様々な面を発信する計画だ。

「デカトロン」は2019年3月、兵庫県西宮市の「阪急西宮ガーデンズ」に国内1号店を出店。関東圏では、千葉市の「イオン幕張」にリアル店舗を構え、オンライン販売も運営する。日本市場への本格展開から3年目を迎えるが、「認知度がまだ足りない」(事業開発 事業部リーダー、バート・オンヒナート氏)と考えており、エンドユーザーと直接触れ合える“タッチポイント”の1つとして、今回のPOPUPストアを位置付ける。

「梅田 蔦屋書店」はかねて、多種多様な業種、業態のブランドを紹介してきた。軸足は書籍だが、文化発信の拠点という一面も併せ持つ。新しいコンセプトのカフェやアパレルなど、明確な哲学やコンセプトを持ったブランドを扱ってきた。今回の「デカトロン」もこうした提案の一環。新しい世界観を持ったブランドをエンドユーザーに発信するという点で、方向性や価値観が一致したようだ。

「デカトロン」のPOPUPストア。 商品企画に対する考え方など企業哲学も発信

「デカトロン」のPOPUPストア。
商品企画に対する考え方など企業哲学も発信

POPUPストアはいわゆる“ショールーミング”の色合いが強い。店頭でブランドに興味を持ったエンドユーザーに対し、同社のオンライン(EC)サイトを紹介するという接客だ。「スポーツのファン、デカトロンのファンを増やすことがPOPUPストアの目的」(武藤有希 TSUTAYA POPUP プロジェクトリーダー)だと考えている。

大阪・梅田はターミナル立地で、家族連れが多い西宮店と異なり、幅広い客層が利用する商圏だ。「LUCUA 1100」も、「会社員や若い世代の女性が多く訪れる」(武藤プロジェクトリーダー)顧客特性を持つため、新しい層へ向けたアピールが期待できる。