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2020年シーズンのスポーツ市場を俯瞰する

update: 2020/01/06

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勢いが持続しているアウトドア

そのほかのスポーツカテゴリーに目を転じると、アウトドア市場の活況は取り上げるべき話題の1つだろう。「ザ・ノース・フェイス」「コロンビアスポーツウェア」「モンベル」などのブランドを筆頭に、タウンでも着られる商材が充実しており、今年も引き続き好調な推移が予想される。

アウトドアと親和性がある“サステイナビリティー”も今後、スポーツマーケットで注目度が高まってくるだろう。すでに2021年春夏シーズン向けの展示会では、そうした傾向が見受けられるようになっている。直接、スポーツ競技との関連性は低いが、今後は“サステイナビリティー”というキーワードが、特にスポーツウエアを中心に注目される可能性は高いだろう。

また、IoTやAIに対するスポーツ関連企業の関心も高い。先んじて実用化が進んでいるのが、「DTC」(Direct To Consumer)だ。卸や小売店を経ずに直接、メーカーがエンドユーザーにアプローチすることを指すが、具体的には直営店やECサイトの展開が最も多く見られる実例である。AIは検証の余地がまだまだ多い観がある。直営店やECサイトの充実は、SNS技術やソフトの開発、広がりもあり、今年もさらに各企業で強化・拡大が続くだろう。