米国スポーツ系小売店2社、2024年1月期 第1四半期まとめ──減益の傾向に

update: 2023/06/23

米国スポーツ系小売店2社の2024年1月期第1四半期（2－4月）をまとめた。2社共に減益の傾向となった。コスト増などが影響し、利益の足を引っ張った。売上収益は明暗が分かれる結果となった。

コスト増などが足を引っ張る

対象にしたのは、Foot Locker,Inc.（フットロッカー社）とDICK'S SPORTING GOODS,INC.（ディックス　スポーティング　グッズ社）の2社で、いずれも2024年1月期で4月末に第1四半期を迎えた。

フットロッカー社の連結売上収益は、19億3,100万米ドル（約2,510億3,000万円、1米ドル＝130円で換算）、11.3％減と2ケタの減収。売上総利益率（粗利率）は30.1％（4.0ポイント減）と低下。営業利益が6,100万米ドル（約79億3,000万円、同）、72.3％減と大幅に減少した。

業態別の売上収益は、主力の「Foot Locker」（フットロッカー）が7億4,400万米ドル（約967億2,000万円、同）、7.8％減と苦戦。「Champ Sports」が3億2,800万米ドル（約426億4,000万円、同）、27.8％減と足を引っ張った。「atmos」（アトモス）は4,700万米ドル（約61億1,000万円、同）、4.1％減（表2を参照）。

ディックス　スポーティング　グッズ社の連結売上収益は28億4,200万米ドル（約3,694億6,000万円、1米ドル＝130円で換算）、5.3％増の増収。売上総利益率（粗利率）は36.2％（0.3ポイント減）と微減し、販管費率が24.4％（1.6ポイント増）と増加した。その結果、営業利益は3億2,500万米ドル（約422億5,000万円、同）、11.2％減の減益に至った。

期末の店舗数は863店（出12、退2）。主力の「DICK’S Sporting Goods」（ディックス　スポーティング　グッズ）業態が728店と同数。コンセプトショップが135店（出12、退2）と増加した。