TOP > 財務分析レポート > アシックス、2021年12月期 第3四半期 全...

アシックス、2021年12月期 第3四半期
全地域で成長、増収増益に

update: 2021/11/10

主力の「パフォーマンスランニング」が けん引役になった

主力の「パフォーマンスランニング」が
けん引役になった

アシックスの2021年12月期第3四半期(1-9月)連結決算は、全地域でプラス成長し増収増益を達成した。4年ぶりに第3四半期で売上高が3,000億円を突破した。主力の「パフォーマンスランニング」がけん引役になった。

主力の「パフォーマンスランニング」がけん引役に

アシックス、2021年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

アシックス、2021年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は3,222億700万円(29.8%増)と大きく増収した。全地域で売り上げが伸びたほか、主力の「パフォーマンスラインニング」がけん引役となった。売上総利益率(粗利率)も50.1%(3.3ポイント増)と改善した。

販管費率が低下したこともあり、営業利益が357億8,500万円(991.2%増)と大幅な増益となった。6年ぶりに第3四半期で300億円を突破した。経常利益は356億8,100万円と300億円台に到達した(表1を参照)。

アシックス、2021年12月期 第3四半期 カテゴリー別・地域別売上高(表2)

アシックス、2021年12月期
第3四半期 カテゴリー別・地域別売上高(表2)


カテゴリー別では、主力の「パフォーマンスランニング」が売上高1,674億円(38.0%増)と好調な推移だった。カテゴリー利益も400億円(97.1%増)と増益を達成した。「コアパフォーマンススポーツ」も売上高352億円(29.7%増)、カテゴリー利益66億円(146.1%増)と増収増益を達成した。

地域別では「日本」が売上高863億円(21.7%増)と復調。「北米」も同662億円(35.8%増)、「欧州」も同909億円(32.9%増)と好調な推移だった。「中華圏」は同410億円(32.6%増)だった(表2を参照)。

通期の業績見通しは第3四半期の好調を受けて、上方修正している。連結売上高3,950億円(20.1%増)は据え置きだが、営業利益は200億円(55億円増)、経常利益は190億円(55億円増)、当期純利益は40億円(15億円増)を計画している。