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主要スポーツ上場5社、2022年3月期 第1四半期まとめ
全社が増収、黒字を回復

update: 2021/08/20

主要スポーツ上場5社、2022年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

主要スポーツ上場5社、2022年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

主要スポーツ上場5社の2022年3月期 第1四半期(4-6月)が出揃った。全社が2ケタの増収を達成したほか、前年同期の損失計上から黒字回復を果たした。コロナ禍の影響から抜け出した傾向が強くなった。

過半数の企業が通期見通しを上方修正

対象企業は美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも3月期決算で、6月末に第1四半期を迎えた。ランニングやアウトドアといった1人で楽しめる種目が好調に推移した。屋内やチームスポーツの回復が遅れた。

ミズノは在庫管理や経費コントロールの効果も寄与し、2ケタの増収・黒字確保と好調な推移だった。欧米を中心にゴルフ用品が健闘したほか、ランニングも貢献した。通期の業績見通しでは、利益面を上方修正している。

デサントも同様に、増収・黒字を回復した。3つの主要地域──日本、韓国、中国で売り上げが回復した。主力の「デサント」ブランドが健闘した。通期見通しも上方修正している。

ゴールドウインも同じく増収、利益を確保した。難しい市況下で、複数の販路においてバランス良く収益を確保する事が出来た。通期の業績見通しは据え置いている。ヨネックスは売上高がほぼ倍増と復調し、第1四半期では過去最高額を達成した。その結果、利益を確保するに至った。通期見通しも上方修正している。