LI NING COMPANY LIMITED、2020年12月期 第2四半期
コロナ禍の影響を抑えて、増収増益に
update: 2021/04/12
LI NING COMPANY LIMITED、2020年12月期
財務数値一覧（表1）
スポーツブランドの「リーニン」を展開するLI NING COMPANY LIMITED（リーニン社＝李寧有限公司）の2020年12月期連結決算は、コロナ禍の影響を最小限に止めた効果が表われ、増収増益を達成した。主力商材の「Footwear」（シューズ）及び「Apparel」（アパレル）が堅調に推移した。
利益率が改善、財務も引き続き安定
LI NING COMPANY LIMITED、2020年12月期
商品別売上高（表2）
連結の売上収益は、144億5,600万元（約2,168億4,000万円、1人民元＝15円で換算）、4.2％増と堅調な推移だった。売上総利益率（粗利率）は49.1％（0.0％増）と前年並み。販管費率が低下したこともあり、営業利益が21億9,500万元（約329億2,500万円、同）、42.3％増と増益を達成した。
税引前利益は22億4,700万元（約337億500万円、同）、21.1％増と2ケタ増。当期純利益は16億9,800万元（約254億7,000万円、同）、13.3％増と2ケタの増益だった（表1を参照）。なお、EBITDA（税引前利払前減価償却前利益）は32億9,200万元（約493億8,000万円、同）、21.6％増だった。
商品別の売上高では、「Footwear」が63億3,800万元（約950億7,000万円、同）、4.2％増、「Apparel」が73億6,500万元（約1,104億7,500万円、同）、3.6％増と堅調に推移した。規模は小さいが、「Equipment and accessories」（用具及びアクセサリー）が7億5,300万元（約112億9,500万円、同）、11.7％増と2ケタの増収だった（表2を参照）。
期末の店舗数は「フランチャイズ」が4,763店（394減）、「直営店」が1,149店（143減）、「LI-NING YOUNG」（リーニン・ヤング）が1021店（80減）。財務面は安定している。商品回転率、交差比率も改善している。手元流動性比率も伸びており、当面の不安材料は見当たらない。
